本記事ではXM(XMTrading)でのドル円取引の基礎知識、特に1ロットの価値や計算方法について掲載しています。
関連記事:XMユーザーズマニュアル
XMドル円の1ロットの価値
口座タイプ | 通貨単位(1ロット) |
---|---|
スタンダード口座 | 10万通貨 (約1,000万円※) |
ゼロ口座 | 10万通貨 (約1,000万円※) |
KIWAMI極口座 | 10万通貨 (約1,000万円※) |
マイクロ口座 | 1,000通貨 (約10万円※) |
※ドル円レート100円で計算
XMでは、マイクロ口座のみ1ロット1,000通貨となっていて、それ以外の口座タイプでは1ロット10万通貨で設定されています。
1ロットの価値や口座タイプによる違いは、XM公式サイトの「取引口座タイプ」をご参照ください。
通貨ペア以外のCFD銘柄は、下記の記事をご参照ください。
XMドル円のロット制限
XMのドル円は1ロットは10万通貨(マイクロ口座のみ1,000通貨)というのは前述の通りです。
しかし、1度に取引できるロット数には制限があるので「取引量が特に多い、または特に少ない」という方は注意が必要です。
XMでは、以下3種類のロット制限が設けられています。
- 最低ロット : 1ポジションで注文できるロット数の下限
- 最大ロット : 1ポジションで注文できるロット数の上限
- 最大ポジション数 : 同時に保有できるポジション数の上限
それでは、各ロット制限の具体的な数字や注意点を順番に解説します。
※ここではXMドル円や通貨ペアのロット制限を記載しますが、CFD銘柄についてはXM CFD銘柄の解説記事をご参照ください。
XMドル円の最低ロット数
XMの最低ロット数は以下の通りです。
口座タイプ | 最低ロット |
---|---|
スタンダード口座 | 0.01ロット (1,000通貨) |
ゼロ口座 | 0.01ロット (1,000通貨) |
KIWAMI極口座 | 0.01ロット (1,000通貨) |
マイクロ口座 | MT4 : 0.01ロット(10通貨) MT5 : 0.1ロット(100通貨) |
マイクロ口座のMT5のみ最低ロットが0.1となっており、最小通貨も100通貨~となります。練習などの目的でマイクロ口座を利用する方はご注意ください。
XMドル円の最大ロット数
XMの最大ロット数は以下の通りです。
口座タイプ | 最大ロット |
---|---|
スタンダード口座 | 50ロット (500万通貨) |
ゼロ口座 | 50ロット (500万通貨) |
KIWAMI極口座 | 50ロット (500万通貨) |
マイクロ口座 | 100ロット (10万通貨) |
マイクロ口座のみ1ポジションで100ロットまで取引できますが、それ以外の口座タイプでは50ロットまでとなります。
また最大ロットを超える数を注文する場合は、複数ポジションに分けて注文する必要があります。
XMドル円の最大ポジション数
XMの最大ポジション数は以下の通りです。
口座タイプ | 最大ポジション数 |
---|---|
スタンダード口座 | 200 |
ゼロ口座 | 200 |
KIWAMI極口座 | 200 |
マイクロ口座 | 200 |
最大ポジション数は全口座タイプ共通で200ポジションとなっています。
ただしこちらは1人あたりの総ポジション数となっているため、複数口座間で大量のポジションを保有する方は注意が必要です。
また最大ポジション数には予約注文(新規指値注文/新規逆指値注文)も含まれるという点も留意しておきましょう。
各口座タイプのロット制限に関する情報は、下記のページをご覧ください。
またMT4での注文・決済方法については下記で解説していますのでご参照ください。
関連記事:MT4の注文・決済方法を初心者向けに解説
XMドル円のロット計算
ここからは、実際のトレードで必須となるXMドル円のロット計算について解説します。
ロット計算には「損益を算出する計算方法」と「証拠金を算出する計算方法」があります。
まずは「損益の計算方法」からご案内します。
損益の計算方法
損益の計算方法は「値幅から損益額を計算する方法」と「1pip変動ごとの損益を計算する方法」の2種類があります。
では「値幅から損益額を計算する方法」から順番にご案内します。
値幅から損益額を計算する方法
値幅から損益額を計算する場合、以下の式で計算できます。
注文ロット数 × 1ロットの価値 × 値幅 = 損益
「注文ロット数」は発注するポジションのロット数のことです。
仮にMT4注文画面で数量を「2.00」としていた場合、ここでは「2」が該当します。
「1ロットの価値」は口座タイプごとに設定された1ロットの価値のことです。
前述のXMドル円の1ロットの価値でも記載しましたが、マイクロ口座は「1,000通貨」、それ以外の口座タイプでは「10万通貨」が該当します。
「値幅」は新規注文から決済注文するまでのレートの価格差のことです。
148.000で新規注文し148.500で決済する場合、その値幅の「0.5」が該当します。
仮にスタンダード口座でドル円2ロット、値幅0.5でで決済する場合、計算式は「2 × 10万 × 0.5 = 10万」ですので、発生する損益は10万円という事になります。
この時、損益の通貨単位は取引通貨ペアの右側の通貨になる点に注意してください。ドル円なら10万円ですが、ユーロドルなら10万ドルになります。
1pip変動ごとの損益を計算する方法
「1pip変動ごとに発生する損益額」のことを「pip値」と呼びます。
pip値を計算する方法は以下の通りです。
1pipの価格 × 1ロットの価値 × 注文ロット数 = pip値
「1pipの価格」は1pipを取引銘柄の通貨単位に換算したものが該当します。ドル円では「1pip=0.01円」なので「0.01」が該当し、ユーロドルなら「1pip=0.0001ドル」なので「0.0001」が該当します。
「1ロットの価値」は口座タイプごとに設定された1ロットの価値のことです。
前述のXMドル円の1ロットの価値でも記載しましたが、マイクロ口座は「1,000通貨」、それ以外の口座タイプでは「10万通貨」が該当します。
「注文ロット数」は発注するポジションのロット数のことです。
仮に注文画面で数量を「2.00」としていた場合、ここでは「2」が該当します。
仮にスタンダード口座でドル円2ロットを注文した場合、計算式は「0.01 × 10万 × 2 = 2,000」ですので、pip値は2,000円という事になります。
この時、pip値の通貨単位は取引通貨ペアの右側の通貨になる点に注意してください。ユーロドルなど右側の通貨がドルになる場合、pip値の単位もドルになるため、計算結果にドル円レートをかけて円換算する必要があります。
pip値の自動計算機
XM公式サイトのピップ値計算機では、取引内容を入力するだけでpip値が計算できます。
ユーロドルなどの取引でも、最新レートを自動で適用して円換算してくれるので重宝します。
以下のボタンからpip値計算機のページへ進めるので、ぜひ一度お試し下さい。
必要証拠金の計算方法
続いて必要証拠金の計算方法を解説します。
1ロットの価値 ÷ レバレッジ × 現時点のレート = 必要証拠金
それでは、具体的な例を出して計算してみます。
XMスタンダード口座の必要証拠金を計算
仮にXMスタンダード口座でドル円が150.22円の時に1ロット(=10万通貨)を取引する場合、必要証拠金は以下の計算式で算出できます。
10万通貨 ÷ 1,000倍 × 150.22円 = 15,022円
上記の計算方法で計算した場合、必要証拠金の通貨単位は取引通貨ペアの右側の通貨になる点に注意してください。ユーロドルなど右側の通貨がドルになる場合、必要証拠金の単位もドルになるため、計算結果にドル円レートをかけて円換算する必要があります。
XMマイクロ口座の必要証拠金を計算
続いて、マイクロ口座で必要証拠金を計算します。
こちらもドル円が150.22円の時に1ロット取引すると仮定しています。
1,000通貨 ÷ 1,000倍 × 150.22円 = 150.22円
マイクロ口座では1ロットの価値がスタンダード口座の100分の1なので、同じロット・同じレートでも証拠金は100分の1になります。
XM証拠金計算機と全銘柄の一覧表
XM公式サイトの証拠金計算機では、取引内容を入力するだけで必要証拠金が計算できます。
ユーロドルなどの取引でも、最新レートを自動で適用して円換算してくれるので重宝します。
以下のボタンから証拠金計算機のページへ進めるので、ぜひ一度お試し下さい。
また以下の記事では「XM全銘柄の証拠金一覧表」を掲載し、毎月最新レートでデータ更新しています。
1ロットあたりの証拠金をざっくり調べたい場合は、こちらをご活用ください。
XM1ロットと国内FX会社1ロットの違い
国内FX会社では1ロットのことを1枚と呼ぶことがあります。また1ロットの単位も国内FX会社では1ロット=1万通貨が一般的で、XMの1ロット=10万通貨とは異なっています。
国内FXの経験者はもちろんですが、「国内FX利用者向けに発信された情報を参考にしている」という場合、そのあたりの基礎知識がないと危険です。
そこで、ここからはロットにまつわる基礎知識を初心者向けに解説していきます。
そもそもロットとは?
そもそもロットとは何のことなのでしょうか。
そもそも「ロット」と言う用語の意味は「1回で生産する製品数量のまとまり」のことを指しています。例えば「たまご1パックが10個入り」というのも「たまご1ロットにつき10個入っている」と言える訳ですね。
FXにおけるロットもそれと同じで「1回で取引する通貨量のまとまり」を指しています。
XMスタンダード口座では「ドル円1ロットが10万通貨」となっているので、仮に「ドル円5ロットを取引する」という場合は「ドル円を50万通貨取引する」という事になります。
1ロットの価値はFX会社や口座タイプによって異なる
一般的に、国内FX会社では「1ロット=1万通貨」になっている事が多いですが、海外FX会社では「1ロット=10万通貨」になっている事が多いです。
XMの場合、ほとんどの口座タイプでは1ロット=10万通貨ですが、少額取引向けのマイクロ口座では1ロット=1,000通貨となっています。
つまり「たまご1パックにいくつのたまごが入っているか」がブランドによって異なるように、「FXの1ロットが何通貨であるか」はFX会社や口座タイプによって異なるという事です。
1ロットの価値の違いに気付かないでいると「同じロットなのに証拠金や損失が桁違いに大きくなってしまった」という事も起こります。そのため「1ロットの価値は何通貨なのか」という点は、新しいFX会社で取引を始める場合に必ず確認をしておく必要があります。
XMでは、公式サイトの「取引口座タイプ」というページで1ロットの価値(=コントラクトサイズ)が確認できるので、お取引開始前に一度ご確認ください。
XMドル円のロットに関するFAQ
最後に、XMドル円のロットに関するよくある質問をまとめます。
ロット数の目安はどれぐらい?
適切なロット数の導き方は「資金管理」と呼ばれ、「デイトレなのかスウィングなのか」「取引銘柄はなにか」「口座残高はどのくらいか」など、様々な要因から総合的に判断します。
トレードスタイルによって変わるので一概には言えないですが、分かりやすいのは「1回で許容できる損失金額」と「1回のトレードで損切りするpips」からロット数を算出する方法です。
仮に「1回の損失を1,000円で抑えたい」という方が「ドル円でだいたい20pipsぐらいで損切りする」という場合、pip値(=1pipあたりの損失額)が50円になる「0.05ロット(XMマイクロ口座なら5ロット)」が目安になります。
pip値はXM公式サイトのピップ値計算機で計算できるのでご活用ください。
また資金管理のやり方を基本から学びたい方は、以下の記事をご一読ください。
関連記事:FX資金管理の基本と応用
いま取引できるロット数はどう計算しますか?
現在の口座残高から、保有できる最大ロット数を計算する方法は以下の通りです。
有効証拠金 ÷ 1ロットあたりの必要証拠金 = 保有可能ロット
※有効証拠金とは、口座残高とボーナスクレジットの合計から含み損益を差し引いた金額です。もし口座残高10万円で、ボーナスや保有ポジションが無い状態なら、有効証拠金は10万円になります。
保有可能ロット数の計算例
では有効証拠金10万円、ドル円が150円の時にトレードすると仮定して、保有できる最大ロット数を計算してみましょう。
「保有可能ロット数」を計算するには「1ロットあたりの必要証拠金」が必要なので、まずはそれを計算します。
1ロットあたりの必要証拠金は「1ロットの価値 ÷ レバレッジ × 現時点のレート」で計算できるので、ここでの計算式は以下の通りになります。
10万通貨 ÷ 1,000倍 × 150円 = 1万5000円
あとは最初に掲載した「保有可能ロット数の計算方法」で記載した計算式を利用し、有効証拠金を上記の証拠金で割ってやるだけです。
有効証拠金が10万円だとすると、計算式は以下の通りになります。
10万円 ÷ 1万5000円 = 6.66ロット
上記の計算により、今回の例では6.66ロットまで取引可能なのが分かりました。
ただし、実際に上記のようなロット数で注文すると、わずかな逆行で強制ロスカットになってしまいます。リスクを考慮し、計算結果の十分の一以下のロット数で注文数量を検討するのがオススメです。
下記の証拠金計算機では、最新レートで必要証拠金が計算できるのでご活用ください。
また以下の記事では「XM全銘柄の1ロットあたりの証拠金」を一覧表にしてまとめています。ざっくりした金額を把握したい方はこちらもご利用ください。
関連マニュアル
所在地:No.50 12F-3, Chenggong Rd, North District, Tainan City, Taiwan
統一番号:No. 24917404
所在地:No.50 12F-3, Chenggong Rd, North District, Tainan City, Taiwan
統一番号:No. 24917404